Angle ClassⅡ 下顎劣成長を伴う骨格性2級咬合
前歯が出ているところが気になりご来院。患者様は非抜歯で治療を希望されていました。
前歯のがたつきはなかったが、上下ともに前突感が強く、唇を閉じるときにも閉じにくい状況が見受けられました。また、奥歯のみでの咬合だったため、歯周病のリスクが高まることが考えられました。そのため、矯正治療の必要性が高いと言えます。
治療後6年経過していますが、安定した歯並びを維持しています。
前から
横から
厚生省ガイドラインに基づく症例情報
- 患者様のご希望: 前歯が出ているところが気になりご来院されました。
- 初診時年齢: 24歳
- 初回検査と診断: Angle ClassⅡ 下顎劣成長を伴う骨格性2級咬合
- 治療を行う上で考えられたリスク:
歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(本症例では軽度の歯肉退縮を認めた)、矯正器具装着中のカリエスリスク増大(本症例ではカリエス発生無し) - 治療経過の様子:
上顎の第一小臼歯を抜歯して治療を行いました。上顎の第一大臼歯近心にインプラントアンカーを併用し、上顎大臼歯の近心移動を抑制しながら、インビザラインにて配列を行いました。 - 使用装置: インプラントアンカー・インビザライン・部分的にブラケット着用
- 治療費用: 93万9600円(検査代等別)
- 治療期間(矯正+保定): 矯正:1年10か月 ・ リテーナー:1年
- 治療上の注意点:
便宜抜歯を行い矯正治療後は、元の位置に戻ろうとします(後戻り)ので、歯のうら側からワイヤーで固定することがありますが、カリエスリスクの観点からワイヤー固定はせず、可撤式の保定床を用いて後戻りを防止することとしました。