上顎過成長に伴うAngle ClassⅡ 治療症例
前歯の隙間が気になるとのことでご相談をいただき、治療を行いました。現在は保定期間に入っています。
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厚生省ガイドラインに基づく症例情報
- 患者様のご希望: 上の前歯のがたつきや間の隙間が気になるというお悩みを持たれており、非抜歯の治療を希望。
- 初診時年齢: 22歳(矯正治療開始時)
- 初回検査と診断:
・上顎の過成長に伴うAngle ClassⅡ
・上顎四前歯の形態不良
・右下第三大臼歯埋伏 - 治療を行う上で考えられたリスク:
・歯の移動に伴う歯根吸収や歯槽骨吸収、歯肉退縮のリスク(今回の症例では歯肉退縮は見られませんでした)
・矯正器具の装着により、カリエスリスクが増加する可能性 - 治療経過:
治療は非常に順調に進み、臼歯部の咬合を安定させるとともに、矮小歯補綴のた めのスペースを確保しました。インビザラインを使用し、歯の移動を行いました。 - 使用装置: インビザライン
- 治療費用: 65万円(税込)(検査代等は別途)
- 治療期間(矯正+保定): 1年3か月
- 治療上の注意点:
治療終了後、後戻りを防ぐために可撤式の保定床を使用しました。通常、歯の裏側にワイヤーで固定することもありますが、カリエスリスクを考慮し、ワイヤー固定は避けました。また、矮小歯補綴のため、歯肉の健康状態や歯軸のコントロールにも細心の注意を払いながら治療を進めました。