矯正の症例紹介　12歳学生（治療期間2年1か月）

Angle ClassⅠ 非抜歯の希望と咬合誘導から治療症例

上の前歯のがたつきや間の隙間に悩んでおられ、非抜歯での治療を希望されました。治療は9歳で開始し、現在は2年1か月の治療期間を経て保定期間に入っています。

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厚生省ガイドラインに基づく症例情報

• 患者様のご希望：　上の前歯のがたつきや間の隙間が気になるというお悩みを持たれており、非抜歯の治療を希望。
• 初診時年齢：　9歳（矯正治療開始）
• 初回検査と診断：　Angle ClassⅠ　現在、上下顎の骨格不正は確認できないが、今後下顎の過成長により骨格不正の可能性が示唆される。
• 治療を行う上で考えられたリスク：
  ・歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮（本症例では歯肉退縮を認めなかった）
  ・矯正器具装着中のカリエスリスク増大（本症例ではカリエス処置が1歯発生）
• 治療経過の様子：
  治療の一環として側方拡大を行い、後続永久歯の萌出スペースを確保しました。拡大床とマルチブラケット装置を使用。
• 使用装置：　拡大床・マルチブラケット装置
• 治療費用：　33万円（税込）(検査代等別)
• 治療期間（矯正＋保定）：　治療期間は2年1か月、現在もリテーナーを使用して保定期間が継続中
• 治療上の注意点：
  矯正治療後は歯が元の位置に戻ろうとする（後戻り）ため、保定装置の使用が必要です。今回のケースでは、可撤式の保定床を使用して後戻りを防止しています。