Angle Class I 上下顎前突
初回治療で、歯が大きく、口腔内に全ての歯が入りきらないことが判明したため、歯を後ろに送る装置(ディスタライザー)を使用していました。
その後、全体的に子供矯正治療を行うために前歯上下4本、奥歯の第一大臼歯に装置を装着し、矯正治療を開始しました。
※途中装置2018年8月のディスタライザー
前から
横から
厚生省ガイドラインに基づく症例情報
- 患者様のご希望: 前歯がでている感じがする。噛み合わせが不安定になり、来院。
- 初診時年齢: 6歳
- 初回検査と診断: Angle Class I上下顎前突
- 治療を行う上で考えられたリスク:
歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(本症例では軽度の歯肉退縮を認めた)、矯正器具装着中のカリエスリスク増大(本症例ではカリエス発生無し) - 治療経過の様子:
叢生を改善するために側方拡大を行いレベリング、咬合の構築を行いました。 - 使用装置: マルチブラケット装置大臼歯遠心移動装置
- 治療費用: 37万(検査代等別)
- 治療期間(矯正+保定): 一期治療:2018年6月〜2020年3月(1年9か月)・リテーナー:1年3ヶ月
- 治療上の注意点:
乱杭歯は治療後、元の位置に戻ろうとします(後戻り)ので、歯のうら側からワイヤーで固定することがありますがカリエスリスクの観点からワイヤー固定はせず、可撤式の保定床を用いて後戻りを防止することとしました。