歯の型を取るときに使う材料は大きく分けると、柔らかい材料でできたアルジネートと、弾力のあるシリコーンゴムの2種類があります。
■アルジネート
さて、クイズです!
Q,次の食べ物は何でしょうか?
1,ピンクと白
2,半円型が多い
3,おせち料理に入っている
A,そう、答えはかまぼこです!
なんと、型取りで使われるアルジネートの主成分は「かまぼこ」と同じ原料なんです。その正体は海藻から採れる『アルギン酸ナトリウム』という素材。
型取りに使われる「むにゅっ」とした物体の正体は、かまぼこの材料だったというわけですね。
■シリコーンゴム
シリコーンゴムは、鉱石であるケイ石を原料として作られた合成樹脂の型取り材。お菓子やレジンのアクセサリーなどを作る際に型として使われたり、さらには化粧品のような身近なアイテムから宇宙ロケットまで、様々なものに使われている材質です。
実はこのシリコーンが歯科の型取りでも使われています。アルジネートと比べてシリコーンゴムは時間が経っても材料があまり収縮しないため、精密な型取りが必要な場合には欠かせない存在です。
どちらの材料を使う場合も、型取りをする際はみなさんの協力が必要不可欠です。少し苦しいと感じる場合があるかもしれませんが、より良い治療のためにもご協力をお願いいたします。