死亡率が最大1.7倍にも
みなさんは歯の本数が寿命に影響していることをご存知でしょうか?
ある調査では65歳以上の場合、歯が20本以上残っている方と比べ、10本~19本の方は死亡率が1.3倍に。そして、10本未満の方はなんと1.7倍も死亡率が高いことが分かりました。
お口と全身はこれだけ関係してる!
歯の本数と寿命が関係する理由は、口の中の影響が広く全身にも及ぶためです。
たとえば、中高年で歯を失う原因の多くは歯周病によるものですが、実はこの歯周病を引き起こす細菌が血流に入り込むことで、脳卒中・心臓病・糖尿病の悪化といった全身疾患の原因になります。また、歯の数が少ないと転倒リスクや認知症のリスクが高くなることが分かっており、要介護の可能性も高まります。
このように、歯の本数が少ないことは、想像以上に全身に影響を及ぼすのです。
生活の質にも影響があります。
また、せっかく長生きしても、歯が残っていなくては豊かな食生活を楽しむことができません。
20本以上維持できれば、タコ・イカ・肉・たくあん・おせんべいなど、ほとんどのものが食べられますが、5本以下になると、バナナやうどんといった柔らかいものしか食べられなくなります。一生20本以上の歯を残すこと。これを目指すことは、確実に「豊かで健康に長生きすること」に繋がります。
一本でも多くの歯を守ために
歯を残すために最も大切なのは、普段からしっかり予防をすること。そして、自覚症状が出る前に早期発見・早期治療をすることです。
そのために重要なのが歯科での定期検診です。下のグラフにあるように、「定期検診を受けている方」と「症状のあるときだけ受診する方」とでは、歯の残り方に大きな違いがあることが分かっています。定期検診を新たな習慣にして、ぜひ「健康で長生き!」を実現しましょう。