いつまでも健康に生きるために「フレイル」について知っておこう
「フレイル」は高齢者の健康寿命を延ばすための概念として、近年、非常に注目されています。フレイルとは、『虚弱』を意味し、図のように「要介護状態」と「健康」の中間の状態をいいます。ここで重要なのは、フレイルはまだ「健康に戻れる状態」にあるということです。一旦「要介護状態」になってしまうと「健康」な状態になるのは非常に難しくなります。しかし、「フレイル」の段階で気付き、しっかり対処すれば「健康寿命」、すなわち「介護を必要とせず自立した健康な生活を送れる期間」が長くなるのです。
「オーラルフレイル」は「全身の衰え」の貴重なサイン
「フレイル(虚弱)」は言い換えれば「全身が衰えるサイン」と言えます。フレイルのサインにはいくつかの種類がありますが、なかでも初期の症状としてあらわれるのが、「お口の虚弱」=『オーラルフレイル』です。オーラルフレイルへの対処はとても重要です。"ささいなお口の衰え"を放置してしまうと、食べられるものが少しずつ減っていき、心身ともに虚弱になっていきます。初期のフレイルであるオーラルフレイルの段階で対処をすれば、容易に健康な状態に戻すことができ、確実に健康寿命を伸ばすことにつながります。
オーラルフレイルチェック!
このような変化があらわれたら、それはオーラルフレイルかもしれません。
これらに当てはまる場合、お口のチェックもあわせて、まずは歯科医院にご相談ください。また、右ページにある体操を毎日行っていただくのも大変効果的です。
オーラルフレイルかな?と感じたら・・・毎日やろうお口の体操!