美しい口元に必要なのは、単なる「歯の美しさ」だけではありません。歯が綺麗でも歯ぐきが「真っ黒」ではせっかくの美しい歯も台無し。それどころか、病気のサインである可能性もあります。
歯周病は「歯周病菌」が歯を支える骨を溶かし、最後には歯が抜けてしまう病気です。初期段階では歯ぐきの炎症により赤くなります。さらに進行すると、歯周病菌が歯と歯ぐきの隙間の奥深くまで入り込み、歯ぐきの色が赤紫へと濃くなっていきます。
喫煙をしている方は、ニコチン・タールなどの有害物質が歯ぐきに染み込み、さらに血行も悪くなって歯ぐきが「黒」や「紫」っぽくなります。
歯の神経が死んでしまうと歯や歯根が黒くなってきます。歯ぐきが薄いと歯根がすけて見えてしまい、歯ぐきが黒っぽく見えることがあります。
かぶせものやその土台などに金属を使用していると、流れ出る(溶け出している)金属が原因で歯ぐきが黒くなる場合があります。
健康な歯ぐきの色を取り戻すには、原因に応じた処置または治療が必要ですので、まずはご相談ください。特に歯周病の場合は、歯ぐきの色だけの問題ではありません。歯を支える骨が一度溶けてしまうと元に戻すには非常に難しくなります。「歯ぐきが赤いかな・・・」と感じたら、ぜひ早めにいらしてください。