暑い日には、冷たい飲み物が欲しくなりますよね。でも、暑いからといって頻繁に「炭酸飲料」や「スポーツドリンク」を飲みすぎるのはおすすめできません。なぜなら、酸性度の高い飲み物を飲み続けると「歯を溶かしてしまう」恐れがあるからです。
これが酸蝕症
歯は酸に非常に弱く、摂取し続けると写真のように歯が溶けてしまいます。これを酸蝕症といいます(むし歯とは違うものです)。左下の絵は酸性度が高く、歯を溶かしやすい飲食物です。このように、飲み物だけでなく、食べ物も摂取し続けると酸蝕症の原因となります。特に夏は炭酸飲料やスポーツドリンクなどを飲む機会が多いので、十分注意が必要です。また、逆流性食道炎などによる嘔吐(おうと)での胃酸も酸蝕症の原因になります。
歯を溶かす飲食物
ここ大事!酸蝕症の予防法
左にある飲食物を過剰に摂取したり、だらだら飲んだり食べたりするのを控えましょう。また、摂取したあとは、うがいをしたり、水やお茶を飲んだりして洗い流しましょう。
酸蝕症による症状
・歯がしみる(知覚過敏)
・歯に厚みがなくなる、先端が欠ける
・歯につやがなくなる・黄色くなる
・つめものと歯の間に隙間ができる
・歯のかみ合わせの山が平らになる
気づきにくい酸蝕症
酸蝕症はむし歯のように一本だけ進行するのではなく、広い範囲で少しずつ進行するケースが多いです。なかなか気づきにくいので、「酸蝕症による症状」をご覧いただき、もし該当するものがあれば、進行する前に早めにご相談ください。