そもそもプラークと歯石はどう違うの?
プラーク(歯垢:しこう)は歯磨きで落とせる細菌の集まり。一方歯石は、プラークが石灰化して歯にこびりついた強固な塊で、歯科医院でなければ落とせません。
歯周病治療と歯石除去の関係
歯周病の原因はプラークに潜む細菌です。つまり、歯石自体は歯周病の原因ではありません。しかし、歯石は強固なことに加え、右の図のように表面が凸凹しているため、プラークのかっこうの棲家(すみか)となります。結果的に、歯石を取らない限り細菌が減らないため、歯周病治療には歯石の除去は欠かせないのです。
歯周病は口だけの病気じゃない!
歯石を放置し歯周病が進行すると、最悪の場合歯を失うことになりますが、それだけではありません。歯周病になると、歯ぐきから出血するようになります。すると、恐ろしいことに口の中のさまざまな細菌が血管内に入り込み、血流にのって全身にまわります。するとこれが「動脈硬化・高血圧・脳卒中」といった重大な病気の原因になり、また「糖尿病」を悪化させる要因にもなるのです。つまり、歯石を取って歯周病を治療することは、口だけでなく全身の健康を左右するとても重要なことなのです。
自分もお財布も痛い!!定期的にケアを!
歯石は放置するほど硬くなり、歯と歯ぐきの間にできる隙間(歯周ポケット)の奥深くにこびりついてしまいます。こうなると少しずつしか歯石が取れないため、治療回数も多くなり、最終的には手術が必要な事も…!一方、定期的に歯石を取っている方は、やわらかい歯石のため1-2回ですべての歯石を取ることができ、痛みもほとんどありません。もちろん治療費用も少なくなります。
自分で歯石を取らないで!!!