「歯が痛い!!」そんなとき、多くの方は歯医者さんに行きますよね。
でも、「歯が痛い」と思っても、実は原因が歯じゃないこともしばしば…。
そこで、歯科でよくある「歯が原因じゃない歯の痛み」についてご紹介したいと思います。
風邪をひいた後にご注意・・・
「上の歯が痛くて、目の奥のあたりまでジンジンします・・・」
このような症状でよくあるのが、実際には「上顎洞炎」だったというケース。
「上顎洞炎」というとあまりなじみがないかもしれませんが、実はこの病気、「蓄膿症」の一種です。
右の図のように上あごの上部には、「上顎洞」と呼ばれる空洞があります。ここに風邪などで鼻からバイ菌が入り込むと、炎症をおこして膿ができてしまいます。
この影響で歯の神経が刺激されると歯が痛くなってしまいます。
この場合、耳鼻科で抗生物質を処方してもらえばすぐに治ることが多く、症状が軽い場合は自然に治癒することも。
ただ、歯を原因とする上顎洞炎(20%程度)もありますので、その場合は歯科での処置になります。
ウィルスが原因??
次に多いのが、「帯状疱疹」によるもの。帯状疱疹は体の様々なところに発症しますが、初期症状はチクチクする痛みで、口の周辺で発症すると「歯が痛い」と感じることがあります。
帯状疱疹は水疱瘡を引き起こす「水疱ウイルス」が原因で、体力が低下した時などに発症します。
神経痛などの後遺症が残ることもありますので、早期発見が重要です。
体の片側だけに帯状の痛みがある…などの特徴的な症状がある場合は、早めに皮膚科を受診してください。
神経痛などの後遺症が残ることもありますので、早期発見が重要です。
体の片側だけに帯状の痛みがある…などの特徴的な症状がある場合は、早めに皮膚科を受診してください。
他にもいろいろ・・・
その他にも、顎関節症、三叉神経痛、偏頭痛、ストレスなど、歯が原因ではないのに「歯が痛い」と感じる原因はたくさん。
いずれの場合もご自身での正確な判断は難しいことが多いので、受診科に迷ったらまずは私たちにご相談ください。