Angle Class I 叢生(17歳8ヶ月 治療期間2年0か月)
前歯のがたつきや八重歯を治すため、患者さんからの非抜歯の希望もあり非抜歯にて治療を開始しました。
写真のように上2番目の前歯が下前歯の内側に入った状態はよく見られますが、審美面だけでなく咬み合わせの機能が悪化し、将来の歯周病リスクが高まるため、矯正歯科治療の必要性は高いといえます。
治療後1年6ヶ月経過していますが、安定した歯並びを維持しています。
前から
横から
厚生省ガイドラインに基づく症例情報
- 患者様のご希望: 前歯の歯並びが気になる。過去に小児矯正後の後戻りが気になり来院
- 初診時年齢: 13歳1ヶ月
- 初回検査と診断: Angle Class I 叢生
- 治療を行う上で考えられたリスク:
歯の移動に伴う軽微な歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮(本症例では軽度の歯肉退縮を認めた)、矯正器具装着中のカリエスリスク増大(本症例ではカリエス発生無し) - 治療経過の様子:
叢生を改善するために側方拡大を行いレベリング、咬合の構築を行いました。 - 使用装置: マルチブラケット装置
- 治療費用: 74万(検査代等別)
- 治療期間(矯正+保定): (2年0か月+1年0か月)
- 治療上の注意点:
乱杭歯は治療後、元の位置に戻ろうとします(後戻り)ので、歯のうら側からワイヤーで固定することがありますがカリエスリスクの観点からワイヤー固定はせず、可撤式の保定床を用いて後戻りを防止することとしました。