「歯が痛い！」そんなときに真っ先に疑うのが「むし歯」です。しかし、歯が痛む原因はむし歯以外にもたくさんあります。
「痛み」は体の異常を示すサイン。すぐ痛みが引いても十分な注意が必要です。
■沈黙の病「歯周病」
歯周病は歯を失う原因のNo.1。
しかし、歯周病は初期段階では自覚症状が少ないのが特徴です。もし歯ぐきに痛みが出たり引いたりするようなら、歯周病の可能性があります。放置せずに早めに歯科でチェックしましょう。
■歯が折れてる 割れている
転んだりぶつけたり、あるいは歯ぎしりの強い方は、歯が折れたり割れることで、痛みが出てくる可能性があります。
時間が経つほど温存が難しくなり、放置すると抜歯の必要性も出てきます。心当たりがある場合は早めに受診をしてください。
■親知らずの周囲が炎症
親知らずは歯ブラシが届きにくく、ケアが行き届いていないと細菌が繁殖して炎症を起こす場合があります（智歯周囲炎）。
手前の歯やあごの骨への影響も考慮し、抜いてしまった方が良い場合もありますが、お口の状態によりますので、まずはご相談ください。
■知覚過敏
歯の表面をおおうエナメル質が摩耗したり、歯ぐきが下がることで、冷たいものなどがしみます。
知覚過敏の原因は「歯周病」「歯ぎしり」「破折」などさまざまです。「むし歯ではないから」と放置せず、早めにご相談ください。
繰り返す場合は早めの受診を！
これらの他にも、かみ合わせ・副鼻腔炎・三叉神経痛など、歯の痛みの原因は様々です。
特に痛みが出たり引いたりを繰り返す場合は、何らかの疾患がある可能性が高いので、早めに受診していただくことをおすすめします。
あなたは平均以上？年齢別の歯の本数
Q,みなさんは、年齢と歯の本数について、次の２つのうちどちらが正解だと思いますか？
1,歯は年齢とともに抜けていくもの
2,歯は年をとってもほとんど抜けたりしない
A,答えは１と２の両方！
何もケアしなければ年齢とともに抜けていきます。
しかし、定期的に歯科に通い、セルフケアもしっかりしていれば、80代でも90代でも多くの歯を残すことができます。
一生豊かな食生活を送るために
おいしく食事をするには、20本以上の健康な自分の歯が必要です。
一生20本以上の歯を維持できるよう、まずは同年代の平均本数と比較してみましょう。
もし平均を下回っているようであれば、これ以上歯を失わないために、これからのケアが重要です。そのためのお手伝いも歯科の大切な役割ですので、どうぞお気兼ねなくお声がけください。
