「よく噛んで食べなさい!」子供の頃にそのように言われた経験はありませんか?では、「良く噛む」とどんなことがあるのか?実は、子供だけでなく、大人にとってもたくさんのメリットがあります。
1,認知症のリスクが下がる!
アルツハイマー型認知症の原因になる「アミロイドベータ」という物質は、噛むことで増加を抑えられることがわかっています。つまり、噛むことは認知症の予防になるということ。さらに、よく噛むことで脳が刺激を受けると、反射神経が鋭くなり、さらに記憶力・認識力・判断力・集中力がアップすることもわかっています。
2,ダイエットになる!
しっかり噛むと「満腹中枢」が刺激され、たくさん食べてしまう前に、早い段階で「満腹感」を感じることができます。さらに、「食べる」という行為そのものが、エネルギーを使います。(人が消費するエネルギーの10%は食事によるものです!)その際、しっかり噛んで食べることで、より多くのエネルギーが消費され、ダイエットにつながります。
3,むし歯・歯周病・口臭予防にも!
よく噛むと「だ液」がたくさん分泌されます。「だ液」は単なる水分ではなく、むし歯や歯周病、あるいは口臭の原因となる「細菌」を洗い流し、殺菌する作用もあります。それだけでなく、酸で溶けた歯を修復してくれたり、免疫力がアップするなど、健康にとっても欠かせない存在です。
現代人は柔らかい食べ物が多くなり「噛む回数」が大幅に減っています。弥生時代に比べ6分の1以下、戦前との比較でも半分以下になっていると言われ、それだけ認知症・肥満になりやすく、お口の病気にもなりやすいといえます。全身の健康は毎食しっかり噛むことから!まずは一口30回を目安に頑張ってみましょう!