ドライマウスとは、だ液が出にくくなり、お口が乾燥する症状。しかし、単なる【乾き】だと思ったら大きな間違いです。実はお口が乾燥することで体全体に悪影響が及びます。
お口を潤すだ液には様々な役割がありますが、中でも重要なのが「細菌を減らす」効果です。むし歯も歯周病もその原因は「細菌」。そして、高齢者にとっては命にかかわる「誤嚥性肺炎」もまた、原因はお口の中の「細菌」です。つまり、だ液が出にくくなってお口が乾燥すると細菌が増え、これらの病気のリスクが一気に高まります。さらに歯周病により歯ぐきから出血すると、そこから血管の中に細菌が入り込み、全身に周ります。すると、脳卒中や心臓病、さらには糖尿病の悪化、そして低体重児・早産などのリスクも上昇します。
ドライマウスは全身の健康に影響し、最悪の場合命にも関わります。また、お口の症状として、舌が痛くなる、食事がしにくくなる、味覚障害・口臭の原因になるなど、とにかく悪影響が多岐に渡るのがドライマウスです。
原因も様々。病気の症状の場合も・・・
ドライマウスはその原因も様々です。ストレスや過度の飲酒、薬の副作用といった日常生活に原因がある場合のほか、シェーグレン症候群、糖尿病といった病気の症状の一部としてあらわれることもありますので、心配な場合は早めに病院に行きましょう。