「歯を削る」「型をとる」「詰める」など、歯科治療は手作業が中心。そのため「専用器具」が多数用意されており、その数はなんと数百にも!そこで「みなさんが良く目にする」歯科用器具をいくつかご紹介したいと思います。
鉄砲から何を発射?!子どもに大人気?
光重合照射器
まるで鉄砲に見えるので、小さなお子さんは興味深そうに目をパチクリさせます。これは「光重合照射器」といって、歯のつめものを固めるものです。粘土状のプラスチックを歯に詰めて、この器械で光を当てると数秒から数十秒で固まります。
主に小さいむし歯を治すのに使用します。鉄砲型ではなくペンのようなタイプもあります。
歯医者さんのあの音の正体…
エアタービン&タービンバー
歯科といえば「キィーン」という音ですよね。その音を発生させているのがこちら「エアタービン」です。内部に風車がついていて、ここに高圧の風を当てることで、先端についた「タービンバー」を高速回転させます(1分間に30万回転以上!)。これにより非常に硬い歯を自在に削ることができます。
50年前に開発されたこのエアタービンのおかげで治療技術が大きく進歩し、音はうるさいですが、患者さんの負担がとても少なくなりました。
電子レンジ?何かを温める!?
オートクレーブ
電子レンジに似ているこちら。「温度が上がる」という点では同じですが、その正体は、高い圧力を掛けて高温の蒸気を発生させ、歯科器具を「滅菌」するための器械です。
院内感染を防ぐために歯科では絶対に欠かせないものです。
刺されたら痛そう…
スケーラー
尖っていて刺されたら痛そうですが、ご安心ください。これは歯の表面についた歯石をとるための器械。震動する先端をこびりついた歯石にそっとあて、破壊して除去します。
また、手で作業する「ハンドスケーラー」もあります。