キシリトールといえば「むし歯予防になる甘味料」というイメージがありますよね。
実際、スウェーデンのある保健所の調査では、2年間食べ続ければ、
食べるのをやめたあと4年間も効果が持続したという結果もあるほどです。
しかし、「キシリトール配合!!」と書かれている商品がすべて歯に良いと思ったら大間違い。
むしろ、むし歯の原因になるようなものが数多く販売されていますので、十分な注意が必要です。
なんでキシリトールはむし歯予防になるの?
そもそもなぜむし歯になるのでしょうか。
それは「むし歯菌」が作り出す「酸」によって、歯が溶かされてしまう『脱灰(だっかい)』が原因です。
とはいえ、むし歯菌は単独で「酸」を作り出せるわけではなく、「糖」というエサを必要とします。
甘いものが歯に悪いと言われるのはこのためです。
ところがこのキシリトール、甘さがあるにもかかわらず
むし歯菌がエサにしても「酸」を作らせない性質をもっています。
それどころか、むし歯菌はキシリトールを取り込んでもエネルギーにできないため、むしろ弱っていくのです。
キシリトール入りならなんでもOK!ではありません。
お店にはキシリトール入りのガムやアメなどがたくさん売られています。
しかし、よーく成分表を見てみると、キシリトール以外の糖質が含まれていることがほとんどで、かえってむし歯リスクを高めるものもあります。
下の図をご覧いただき、購入する際にはしっかりと歯に良いものを選んでください。
特にアメに関しては歯科専用でないかぎりほとんどがNGです。
ちなみに、歯科には専用の100%キシリトール配合品がありますのでおすすめです。
むし歯予防にとっては夢のようなキシリトール。
とはいえ、これだけでむし歯が完全に防げるものではありません。
大切なのはブラッシングなどの毎日の基本的なケア。
それがあってこそのキシリトール効果です。
まずは1日3回継続的に、食後のブラッシング後に食べてみましょう!
※お腹が緩くなることもあるので、接種し過ぎには注意してください。